【高校生物】 膵臓の解剖・生理機能

ヒトの体は食事を取ると、食物の中のグルコース(糖)が血液中に取り込まれ、血糖値が上昇します。

ただ、その状態がずっと続くと、体に様々な異常が起こってしまいます。

その為、私たちの体には血糖を調節する機能が備わっています。

その1つに『膵臓(すい臓)』があります。

今回は、膵臓の構造と働きについて解説していきます。

膵臓の解剖 

膵臓は体のどこにあり、どのような形をした臓器でしょうか?

膵臓の位置と周囲の臓器

膵臓はお腹の中(腹腔内)の上の方にある臓器で、胃の裏側にある壁(後腹膜)に固定されています

膵臓の中には、膵管という管があります。

この管は十二指腸へと繋がっています。

膵臓の形

膵臓は横長の臓器です。

形は『ピストル』や『バナナ』のような形をしています。

心の目で膵臓を眺めると、ピストルの銃口がちょうど脾臓の脾門部(脾臓に入り込む血管の束がある部分)を狙っているように見えます。

正常の重さは約100g程度で、トマト半玉ぐらいの重さです

膵臓の働き

膵臓には大きく分けて二つの働きがあります。

一つは内分泌腺としての働き、

もう一つは外分泌腺としての働きです。

まず初めに、試験で頻出の内分泌腺としての働きについて説明します。

内分泌線としての働き

膵臓は内分泌腺として重要な臓器です。

その働きを担っている部分が『ランゲルハンス島』です。

ランゲルハンス島はα細胞、β細胞、δ細胞と様々な細胞で構成されています。

この細胞たちからホルモンが分泌されています。

そのホルモンと働きは以下の表の通りです。

細胞分泌ホルモンホルモンの働き
α細胞グルカゴングリコーゲンの分解やグルコース合成を促進し、血糖値を上昇させる
β細胞インスリングルコースを細胞に取り込み、消費したり、グリコーゲンにすることで、血糖値を低下させる
γ細胞ソマトスタチンインスリンとグルカゴンの分泌を抑える

外分泌としての機能

まず「外分泌」とは、分泌細胞が私たちの身体の外に物質を分泌することです。

膵臓は身体の中にある臓器で、外にどうやって分泌するか疑問に思われるかもしれません。

たしかに、膵臓自体は身体の中にありますが、膵管は消化管に繋がっているので外界です。

膵臓からは外分泌される物質は以下の通りです。主に消化酵素や消化酵素の活性を高める物質が多いです。

分泌物作用
トリプシノゲン/キモトリプシノゲントリプシン/キモトリプシンの形に変化すると、ポリペプチドを分解する。
リパーゼ中性脂肪の分解
アミラーゼ炭水化物を分解
重炭酸イオン酸性の胃液を中和する

確認問題

センター試験(改)

人は食事をすると、______が血液中に取り込まれ、血糖値(血糖濃度)が上昇する。間脳の_____などが、血糖濃度の上昇を感知すると、膵臓のランゲルハンス島___細胞に指令を出し、インスリンの分泌を促進する。

文中の_____にそれぞれ当てはまる語句を入れよ。

解答・解説

答え:グルコース、視床下部、膵臓

まとめ

以上、膵臓の解剖と生理学的な機能についての概要です。

次回は、今回紹介した血糖を下げるホルモンのインスリンについて詳しく解説していきます。

「【高校生物】 膵臓の解剖・生理機能」への2件のフィードバック

  1. 胆嚢炎で胆のう摘出手術をして7年
    経過しました。たまにしゃっくりが3日続く事があります
    特に少し急いで飲食するとなるので怖いです 膵臓
    に悪影響を及ぼすのでしょうか?

    返信
    • コメントありがとうございます。

      『しゃっくり』と『膵臓』の関連については,私の勉強不足で詳しくは分かりかねます。

      ただ,「しゃっくり」に関しては,『48時間以上続く「しゃっくり」には気をつけて!』と教わったことがあります。
      3日(以上)続くしゃっくり』が不安でしたらクリニック・病院の総合診療を受診してみてはいかがでしょうか?

      返信

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