【高校生物】血糖濃度を調節するホルモン まとめ

【高校生物】インスリンの分泌・作用の流れ』では、インスリンについて紹介しました。

今回は、血糖濃度を調節するホルモンを紹介します。

血糖濃度を調節するホルモンをまとめました。

血糖値を上昇させるホルモン

グルカゴン

生物選択の人ならば、グルカゴンは必ず作用まで言えるべきホルモンです。

見出しの通り、グルカゴンは血糖上昇ホルモンの一つです。

グルカゴンは膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞から産生・分泌されます。

分泌後、標的となる細胞にある受容体と結合することで、その細胞が蓄えているグリコーゲンを分解し、グルコースを作るように指令します。

細胞内で作られたグルコースは血液中に送り込まれ、血糖値を上昇させます。

「グリコーゲン」と「グルカゴン」の見分け方

「グリコーゲン」と「グルカゴン」は名前が似ていて、なかなか覚えられない人も少なくないでしょう。

確かに、カタカナ表記だけだと、なかなか違いが見えてきません。

そこで、二つの語源を考えてみましょう。

「グルカゴン」はギリシャ語の『glukus (sweet)』と『agōn (leading, bringing)』を合わせた言葉です。

なので,『グルコースを作る方向に導くもの』と覚えられます。

一方で,「グリコーゲン」は『glyco (sweet)』と『-gene (that which produces)』を合わせた言葉です。

なので,『グルコースの元となるもの』と覚えることができます。

カタカナ表記だけだと、なかなか違いが見えてきませんが、このように語源を見ると、意外と覚えやすかったりします。

〔+α〕グルカゴノーマ

グルカゴンを産生するα細胞は、血糖が上昇しすぎないように、十分に血糖が上昇したらグルカゴンの産生・分泌を抑え、過剰に血糖が上昇しすぎないように調節されています。

しかし、α細胞がその調節を無視して、過剰に増殖し、大量のグルカゴンを産生する疾患があります。

グルカゴノーマです。

グルカゴノーマでは、グルコースが大量に作られるので、糖尿病を合併しやすいです。

成長ホルモン

高校生物ではあまり触れられない部分ですが、成長ホルモンも血糖を上昇させるホルモンの一つです。

成長ホルモンは、下垂体の前葉から分泌されるホルモンの一つです。

一般的に知られている働きは、骨や肝臓に働き、成長を促進することです。

(下垂体から分泌されるホルモンは別にまとめます。)

グルココルチコイド(糖質コルチコイド)

グルココルチコイド(糖質コルチコイド)も,血糖を上昇させるホルモンの一つです。

グルココルチコイドは副腎皮質の網状層という部分で産生され,分泌されます。

グルココルチコイドは,血糖値を上昇させる作用以外に,免疫抑制作用などもあります。

副腎ホルモンについて

Wikimedia commons より引用

アドレナリン

アドレナリンは,副腎髄質から分泌されるホルモンの一つです。

アドレナリンは,血糖を上昇させること以外にも,心臓の収縮力を高めるなど,心臓系を賦活化させます。

血糖上昇ホルモン | まとめ

ここまで紹介した,血糖上昇ホルモンと,その分泌臓器について下記のようにまとめました。

ホルモン分泌臓器その他の作用
グルカゴン膵臓のランゲルハンス島α細胞 
成長ホルモン下垂体前葉成長促進
グルココルチコイド副腎皮質(球状層)インスリン抵抗性、免疫抑制
アドレナリン副腎髄質心臓賦活作用

血糖値を低下させるホルモン

インスリン

インスリンは,血糖を下げる唯一のホルモンです。

インスリンは膵臓のβ細胞から分泌されます。

インスリンは血中へ分泌後、標的となる細胞の受容体と結合し、標的となる細胞が血中のグルコースを細胞内に取り込んだり、グルコースを利用し消費するように仕向けます。

また、インスリンも血糖が下がりすぎるのを防ぐために、血糖が下がってくると産生・分泌が抑制されます。

〔+α〕インスリノーマ

β細胞が異常に増殖することにより,調節を無視してインスリンが持続的に分泌される疾患です。

インスリンが過剰に分泌されるので、血糖値はどんどん下がり低血糖状態になってしまいます。

まとめ

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