家族で行こう! 自転車の旅! Vol.10 『渡し船でさらに北へ』
渡し船でさらに北へ
ストゥーダからさらに北上して最終目的地デンマークに向かうのだが、その途中にエルベ川というドイツ北部を流れる大きな川がある。
川にはハンブルグから北海に注ぐまでの100㎞程の間、地図で見る限り一つも橋がない。
グーグルマップには途中に一か所だけ点線で結ばれたところがあり、ネットで調べると向こう岸に行く渡し船が運航されている。

渡し船の発着場に着いてみると、船を待つための乗用車・トラックの長蛇の列。
だが、我々は自転車なので車列の脇をスイスイ通り抜けて先頭へ。
しばらくして船が着き、向こう岸から渡ってきた車が全部降りたところで徒歩・自転車は優先乗船。
鉄の坂道なので滑ってコケた
向こう岸までは30分。
途中3隻の渡し船とすれ違ったので、4隻の船でピストン輸送しているのであろう。
1隻に車20台くらいしか乗れないから、あの長蛇の列の車をさばくにはそれでも足りない気がした。
つくづく自転車でよかったと思った次第。
ドイツの地方幹線道路の脇にぽつんと一軒だけある小さなホテルに宿泊。
この町の名前がどうしても思い出せないので、Booking.comの履歴を調べたら、Nordhastedt 。
思い出せるわけがない。
読めないのだから。

フロントバックはショルダーバッグにもなる
デンマーク入国
いよいよデンマーク入国の日を迎えた。
走っていくうちにガソリンスタンドなどの値段表示がユーロとクローネが併記されるようになり、国境が近いことを感じさせた。
前年も含め今までは全てユーロ圏内だったのでこの感覚は初めて。
さらに進むと、店によってはクローネだけの店もあった。
「もしや、もうすでにデンマークに入国してしまったかも!?」と心配した。
というのは、前年、ベルギーからオランダに入国したことに気づかず国境で写真を撮りそびれてしまい、次男にひどく怒られたし、私自身もがっかりした経験があったから。
そこで、道路の反対側を歩いている人に大声で聞いてみたらもう少し先とのことで安心した。
ほどなく国境に到着し記念撮影。
ドイツ・オランダ国境と同じく車は何事もないように通り過ぎていく。
そこから6㎞先のトゥナーという町がその日の宿。

当然反対車線に行けばドイツ連邦共和国の看板