家族で行こう!自転車の旅 Vol.12 『旅の終わり』

旅から帰って。

旅行から帰ってきて、まずは801kmの行程を支えてくれた自転車たちの労をねぎらって綺麗にお掃除。4台ともチェーンクリーニング、カセットスプロケット(後ろのギアのことです)を外してゴシゴシ、車体はシャンプー、3時間かけてピカピカにしました。

部屋の掃除もこれくらい熱心にやれば妻の機嫌もいいのだろうけど、そればっかりはできない。残念ながら。

チェーンクリーナー
カセット洗浄後(左)洗浄前(右)

旅行にはパンク修理さえできれば十分

次に、旅行の途中で壊れて、9速のギアなのに10速のシフトレバーをつけてしまった次男の自転車の修理。ギアとチェーンを10速用にして、左のシフトレバーも同じグレードのものに変更した(2番目に高級なアルテグラ、二階級特進)。

ここまで読んで「うちもいつか自転車旅行してみようかな」と、ちょっとやる気になってきたのに、

「え、こんなことまでできなければいけないの?!」と思った方、ご心配なく。自転車旅行に必要な技術はパンク修理だけで十分です。私も最初の時はパンク修理しかできませんでした。

その後、徐々にワイヤー交換やら何やらと一つ一つ覚えていき、今ではロードバイク1台組めるまでになりましたが、それは好きだから覚えただけで、自転車旅行の必須事項ではありません。そもそも、パンク修理以上の修理には必ず何らかの専用工具が必要で、旅に一々そんなもの持っていけませんから。

実はこの後実際に起きてしまうのですが、走行不能、修理不能なら旅を途中で断念する勇気を持つことも重要です。

主夫業

ところで私、結婚以来20年、朝、昼(妻の弁当)、晩と、たまの外食を除けばずっと食事を作り続け、ロンドンに来てからは息子たちの弁当も作っていました(学校は学食との選択制で、子供の希望でうちは弁当)。

私、専業主夫ですが、結婚前から主夫であったわけではありません。進学塾で算数/数学を教えていました。なので、主夫になってからもボチボチ家庭教師はやっています。また、保護者会やママ友ランチにもちゃんと出ていたので、日本でもロンドンでも(その後のスロベニアでも)子供の学校関係のママ友は多く、人の家に上る機会は多いです。

そこで感じるのは、主婦と主夫では掃除と料理にかける比重がぜんぜん違うこと。主婦は断然掃除に重きを置きます。お家はどの家もピカピカですが、今まで魚をさばける主婦に会ったことがありません。刺身包丁はおろか、ちゃんと切れる包丁もほとんどの主婦は持ってません。私は魚をちょちょいとさばいて寿司なんか握ってママ友家族に振る舞ったりして大喜びされていました。

子どもたちがスクールトリップで不在

息子たちは夏休みが明けてすぐにスクールトリップで同じ日程で4日間不在となることになった。2人同時に4日もいないというのは初のこと。平日なので妻は当然仕事。子供の食事の支度をしなくていいなら一人自転車旅行でもするか。妻は結婚以来ほとんど料理をしていないとはいえ(年に1,2度)、大人なのだからもちろん大丈夫。

ということで、自転車一人旅行記(看板に偽りあり、今回だけです。それに一人なのでそんなにエピソードもありません)

場所は特に行きたい所、観たい所があるわけでもない。2泊3日なので、1日120kmくらいで三角形を描くようなコースを考えた。で、選んだのがサウサンプトン。

今はサッカー日本代表の吉田麻也が所属するクラブの街として知られているかもしれない。タイタニック号が出港した港でもある。でも、私にとってサウサンプトンは、アニメ・コミックの「キャンディーキャンディー」で主人公キャンディーが恋人テリーを追いかけてアメリカに密航するときに船に乗った港の印象が一番強い。だから家を中心に半径120kmの円を描いたときに「おっ、キャンディーが船に乗った所だ」と真っ先に目に止まり1日目の目的地とした。そうすると自ずと2日目はブライトンに決まった。

イギリスの丘陵地帯、眺めは抜群にいいが当然アップダウンが激しい。夏の旅行をオランダ方面にしてよかったとつくづく思う。妻には無理だ。

3時半にはホテルに着いてしまい、街をブラブラしながら夕飯の場所を探し、レストランでビールをたっぷり飲んでホテルに戻って寝る。

翌日、1日目と目的地が違うだけ。走って、着いて、散歩して、レストランでビールをたっぷり飲んで寝る。自転車旅行なんてこの繰り返し。程よいスピードで流れていく途中の景色を愛でるのと自分の力だけでたどり着く達成感が全て。

ブライトンの観覧車。
2pund/1revolution と書いてあった。レヴォリューション?革命? あっ、そう言えば回転式拳銃のことレヴォルヴァーて言うな。回転ていう意味もあるのか。でも1回転しちゃったら革命じゃなくてそのまんまのような気もするけど。
ガッツ石松の迷言「ボクシングに出会って人生が380度変わった(20度しか変わってないじゃん)」を思い出した。