家族で行こう! 自転車の旅! Vol.18 『帰国へのカウントダウン』

『帰国へのカウントダウン』

次男が日本の高校に

クロアチアのクルク島へのサイクリングから帰った数カ月後、日本に居たとしたら長男が高1、次男が中2の冬の出来事。

妻の職場には1年に一度日本人医師が来て健康診断をしてくれる。

健康診断といっても息子たちは血圧を測る程度で、後は先生との雑談である。

その雑談の中で進路についての話題になり、次男が「日本の高校に行きたい」と言った。

先生との会話中だったので、私は心の中で(おい、おい、初めて聞いたぞ)と言いながらも、本人がそういう希望なら叶えてあげなければ思った。

次男と話し合って、入学後のことも考え、帰国子女枠は使わずに、5科目きちんと勉強して一般受験することにした

ただ、ロンドン、NY、シンガポール等日本人駐在員が多数いる都市では複数の塾が生徒の争奪戦を行っているが、スロベニアには塾なんてあるわけがない。

なんせ日本人は老若男女合わせて150人程度しかいないのだから。

私は主夫になる前は進学塾の数学講師だったので、数学を教えるのは問題ない。

英語、次男はペラペラなので、入試問題に慣れさせるだけでなんとかなるだろうから、過去問集をやらせておけばいい。

理科と社会はどうする?息子が学校に行っている間に私がその日に教える内容を予習して、それを夕方帰宅後の息子に教えるという自転車操業でいくしかないか。

国語は?国語はどうする?んーどうしよう。漢字練習だけでいいや

ということで、昼間に理科と社会の勉強をして、次男帰宅後は、夕飯の支度をする時間以外は勉強に付き合うという毎日が始まった。

普段はそれでいいのだが、夏休みに毎日一日中付き合うのは私も大変だし、次男もいやだろうから日本の塾の夏期講習に参加することにした。

長男も日本の大学を一般受験することにしたので夏に実施される高卒認定試験を受ける必要があり、長男高2、次男中3の夏には男3人で一時帰国する予定となった

ということで、夏の家族自転車旅行はその年はないし、その翌年は長男が大学受験、そのまた次の年は大学1年生と高2、家族揃って旅行という年でもないだろう。

ということで、次の春休みが最後の家族揃っての自転車旅行だ。

いつもは、自転車旅行には渋々、仕方がないかといった感じでついてくる妻が「最後、最後ってそんなに言わないでよ」と言うが、4人揃っては次が最後だ。

バラトン湖(ハンガリー)へ行く

例によって、名所旧跡は気にせず、なるべく平坦、3日程度で走るに丁度良いコースはないかと地図を眺めていると、家のあるLjubljana(リュブリャナ)から北東に約300kmの所、ハンガリーにバラトン湖という湖があるのを見つけた。

調べてみると、内陸国のハンガリーにおいて「ハンガリーの海」と呼ばれるバラトン湖は、周囲が約200kmで、そのほとんどに自転車道が整備されていることがわかった。

200kmなら3日間で走るのに、ゆったり・のんびりで丁度いいコースだ。

妻の上司がバラトン湖に行ったことがあるそうで「あんな所何もなくてつまんないよ。

グワーシュというハンガリー料理はうまいけどね」と言われたそうだ。

わが家の旅行の行き先には、いい景色と自転車の走れる道があればそれで十分。

グワーシュ(検索ではグヤーシュ)は有益な情報として頭に入れておこう。

春休み、300km先のバラトン湖まで午前中に行き、最終日に泊まるホテルに車を停めさせてもらい、そこからバラトン湖一周3日間の自転車旅行。

おそらく4人揃っての自転車旅行はこれで最後だろう。