家族で行こう! 自転車の旅! Vol.8 『トラブル発生!!』

大型自転車店にたどり着く

ブレーメンが近づくとだんだん街道沿いに店も現れ始め、自転車屋さんもあった。

が、一軒目は見てすぐに「うちでは無理」とのこと。

二軒目はロードバイクが天井から吊るして展示してあり、シマノの部品も陳列してある。

期待が持てそうだ。

見てくれると「シフトレバーの交換が必要だがうちには在庫がない」とのこと。

だが「ここに行けば何とかなるだろう」と大きな自転車屋さんの住所を教えてくれた。

ヨーロッパはほとんどの店にテラスがついているので、安心して休憩・昼食がとれる

さっそくガーミンに住所を入力すると目的地のホテルと同じ方向で距離は8㎞と表示された。

ガーミン様の指示通りに従っていくと、いくつもの大型店が集まった商業施設があり、そのうちの一つが巨大な自転車店であった。

ガーミン様ありがとう』.

バカにしたこともあったけど取り消します。

見知らぬ土地で住所だけ言われても、たとえ地図があっても辿り着くのは困難であったろう。

文明の利器サマサマである。

次男の自転車アルテグラ仕様に変身

さっそく修理を依頼するために修理部門に行ってみると、そこには20人以上の修理工が天井から吊るされたワイヤに引っ掛けてある自転車に向かって作業中。

修理受付カウンターには二,三人待っていて、その後ろに並んで前の人の会話を聞いていると、ドイツ語なのでさっぱり分からないが、雰囲気としては今日受付の自転車の受け取りは明日以降といった感じであった。

私の番になり、先を急ぐ旅の途中であることを伝えて(あ、もちろん英語ですよ。ドイツは英語が通じます。その後の経験で、フランスとイタリアはほぼ通じません)お願いすると、「30分でやってあげる」とのことだ。

ありがたい。30分して行ってみると作業場の奥の方にある次男の自転車はワイヤにつるされてシフトレバーが外されたまま放置されている。

受付の兄ちゃんが私に気づいて「中まで来い」との合図。修理工のおじさんのところまで案内してくれた。

おじさんは、「9速のシフトレバーはないので10速でもいいか」と私に聞き、続けて「10速のレバーでもつければとりあえずギアチェンジはできる」とのこと。

じゃーそれでということでお願いすると、奥から持ってきたシフトレバーは何と「アルテグラ」。

ここで、ちょっと旅行記から離れてロードバイクのメーカーについて。

ロードバイクはフレームと駆動に関する部品(ギア・ブレーキ・チェーン…等、コンポーネントといいます)は全く別のメーカーが作っています。

ロードバイクのフレームを作る会社は世界中に星の数ほどあるけれど、コンポーネントを作る会社は実質世界に3つしかありません。

日本のシマノ、イタリアのカンパニョーロ、アメリカのスラム。

フレームの会社はこの3つのどれかに合うようにフレームを作ります。

ツール・ド・フランスなどプロの世界ではこの三社がしのぎを削っています。

だが、一般ユーザー向けには、価格と性能の点からシマノが圧倒的シェアを誇っています。

我が家のロードバイクも全員シマノ(フレームは全員違う)。

後に移り住んだ東欧のスロベニアでもママチャリのブレーキからレースに参加するトップアマの高級車までほぼシマノ。

そのシマノのコンポーネントは五段階に分かれていて、上から「デュラエース」「アルテグラ」「105」「ティアグラ」「ソラ」となっています。

最上位の「デュラエース」を使ってロードバイクを1台組むと100万円、お金に糸目をつけなければ200万円以上します。

よく、「えっ!自転車が150万円!?車が買えるじゃん!」という人がいますが、私などは「えっ、軽自動車が150万円!デュラエースで1台組めるじゃん」などと思ってしまいます。

私が乗っているのが、5度目のフルマラソンで目標の3時間半を切った自分へのご褒美に買った「アルテグラ」で組まれたカーボンフレームの完成車、日本円で約25万円(日本で買えば35万円以上)。

妻のが前述の通り「105」、子供達のは「ティアグラ」「ソラ」交じりの完成車であった。

シマノのコンポーネントはグレード間に互換性があるものとないものがあり、大雑把に言えば隣同士はオッケーで間を一つ飛ばすのはダメ。

だから、ソラとティアグラで組まれた次男の自転車にアルテグラのシフトレバーをつけるのは本来いけないのだが緊急措置としてはやむを得ない(チェーンは9速と10速で幅が違うので緊急措置としても不可)。

後日、左のシフトレバーも同じアルテグラに、カセットスプロケット(後ろのギア)も9枚からアルテグラの10枚に替え、チェーンも10速用にしてあげた。

進歩したもので、こういった作業は家で道具があればできるようになっていた。

話がそれてしまった。で、息子の自転車のために持ってきたシフトレバーがアルテグラだったので、互換性うんぬんよりも「いくらになるんだろう」という心配が頭をよぎった。

修理が終わって恐る恐る伝票を見たら工賃込みで60ユーロ(約8000円)

意外と安い。

最新シリーズが出た後の旧型だったので安く済んだようだ。

旅を再開。走り出してすぐに次男が

「あー、シフトチェンジができるー、幸せ」

としみじみと言った。

90㎞の道のりを文句も言わず一番重いトップギアで走り続けてきた偽らざる心境であろう。

「家族で行こう! 自転車の旅! Vol.8」への3件のフィードバック

  1. イタリア人についてはいざ知らず、フランス人でプライドの高い人は英語がわかっていてもフランス語でないと返事をしてくれないといったようなことも聞いたことがありますが、…。

    「一般ユーザー向けには、価格と性能の点からシマノが圧倒的シェアを誇っています。」
    自転車好き(ママチャリライダーですが。)の日本人としては、シマノが頑張っているのがうれしいですね。

    返信
    • コメントありがとうございます.

      管理人です.そうですね,英語がわかっているのか定かではないですが,フランスでは英語が全然通じませんでした.

      返信
      • なるほど。”噂” は真実の一面を持っていたのですね。

        ちなみに、私はシマノの

                                   ”株” を持っています。

        返信

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